中小企業の経営者にとって事業継承は経営よりも難しい

企業にとって最も大切なことは継続である

人間は例外なく寿命というものがあります。それが自然の摂理ですが、この摂理から逃れることはできません。それに対して企業には寿命はありません。経営のやり方を間違えてしまいますと、途中で途絶えることはありますが、それは寿命ではなく単にやり方を間違えた結果です。そもそも論になりますが、本来企業には「永遠である」ことが義務づけられています。企業で働いている人もいますから、その従業員の職場を確保するという意味において企業は「永遠である」ことが必須です。

経営者が高齢になったときの跡継ぎの問題解消法

大企業ではほとんどの場合において経営者は次から次に現れます。従業員の人数が多いこともありますし、取引先からの要望などもあります。また大企業の場合は「資本と経営の分離」が行われていますので経営者がいなくなっても資本家が次の経営者を見つけることが容易です。それに対して中小企業または零細企業の場合は次の経営者を見つけるのは容易ではありません。創業社長などの場合その問題は特に顕著です。

仮に業績がそれほど悪くない場合でもそれが未来永劫続くという保証はどこにもありません。しかも、経営者という仕事は困難が続くものです。そうしたことを総合的に考えるならたとえお子さんがいたとしても事業を継承させたいとは思わないものです。また、お子さんが違う分野に進みたいと言う可能性もあります。

そのようなときに考える価値がある方法はM&Aの手法です。M&Aと言いますと企業買収がすぐに思いつきますが、最近では事業継承に使われることも多くなっています。それまでに築き上げたいろいろな財産を「無にしない」ためにも考えるべき継承方法と言えます。

事業承継とは、会社の事業を後継者に引き継ぐことです。ですが、中小企業などでは経営者の後継者不足や高齢化といった問題が多くあります。